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かんぽの宿

 全国に66か所あるが、かつては簡易保険契約者優先の施設だったが、郵政民営化によって簡易保険とは切り離されて、現在は日本郵政株式会社所有の施設であり、だれでも利用できる施設になった。鳩山邦夫元総務相の反対でオリックスへの売却は頓挫したが、法律上は2012年12月までには民間に売却されることになっている。部屋数は休暇村より更に小さく50部屋前後の施設が多い。

http://www.kanponoyado.japanpost.jp

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 写真は恵那の施設のベランダから撮影したものであって豊かな自然の表情が美しい。恵那随一のロケーションにあって、色々な温泉風呂が楽しめる施設である。

1)ローケーション
 立地は純粋な民間施設に比較するとやはり景観の良い所にある。休暇村に比べると、あちらこちらにあるというのが最大の特徴である。関東周辺だと大洗、潮来、塩原、栃木喜連川温泉、草津、磯部、寄居、旭、勝浦、鴨川、青梅、箱根、石和、諏訪、熱海、伊豆高原、修善寺、焼津と多く、会員制リゾートには考えられない立地が多いので、ちょっとしたお出かけ気分に浸れる。

2)部屋
 建設された時期にもよるが、概ね保養所的である。8畳か10畳程度の和室にトイレ・洗面所付きの部屋が主体である。洋室・和洋室は限定的だが、バス付きの場合もある。最近リニューアルした施設では、洋室を多目にしているようだが、部屋に露天風呂を設けた特別室を設けているケースもかなりあって注目しておきたい。現在9施設に部屋に露天風呂がついた特別室があるが、内7施設はリニューアルして、この4月以降に開設したものである。部屋のタイプは予約時に指定することできる。

3)食事
 夕食は、通常時は和食のコース料理のことが多い。レストランは2回転を前提にしないので、真っ当な時間に食事をとることができる。料理は地元の食材を多用して、味はまあま満足できるレベルだと思う。また、一品料理は種類が多く、地元の食堂価格で提供されるので、味が気に入れば満足度は高い。

4)大浴場
 一般的に温泉であることが多く、最近のリニューアルにより、露天風呂を併設していることも多くなった。昼間は外来入浴を実施している場合も多く、風呂の大きさ、脱衣所、ガランの数は宿泊キャパに比べて大きめなようである。それからロビー、レストランを含めた館内全体で、浴衣、スリッパ着用可能である。

5)サービス
 チェックイン3時、チェックアウト10時。原則、バゲッジサービスはなく、荷物は自分で運ぶ。

6)料金
 1泊2食プランが一般的で、9,000円-11,000円程度が標準的な設定である。保養所プロバイダーや旅館再生業の施設に比べちょっと割高である。客層は休暇村に比べ年齢層は若干高いので落ち着いた雰囲気があり、リピーターも多いようである。高齢者向けに夕食の量を抑えた宿泊プランをこの6月から販売している。

 かんぽの宿の従業員はこの施設が民間に売却された場合、雇用継続にそれなりの影響があると感じており、公共の宿のカテゴリーながら、商売っ気があるように思う。よって清潔な部屋、大浴場、食事の質にはかなり気を使っているようである。ここもリゾートクラブの会員使用料金と重なる料金帯である。

8)予約
 予約は6カ月前の月の初日に利用施設に電話して行う。ネットでは3カ月前から可能であるが、これも基本的には空室対策である。

9)かんぽの宿メンバーカード会員
 15歳以上であればかんぽの宿メンバーカード会員の資格がある。入会金、年会費無料で1泊2食で300ポイント、1泊朝食付きで150ポイントが付き、1000ポイントに達すると1000円の利用券がもらえる。半期毎に(昨年までは4半期毎?)に約64ページの会報誌「夢閑歩」が配布され、旅心をくすぐられる。それから会員特典として通常の10時チェックアウトが無料で12時までとなるサービスが提供されているのが嬉しい。かんぽの宿を利用するのであれば、無料なので加入しない手はないと思う。

10)総合評価
 部屋の広さは会員制リゾートクラブに比べて明らかに狭いが、圧倒的に気楽な雰囲気である。セルフサービスが苦でなくて、自然が好きな人には向く施設でリピーターになると思われる。一方、豪華な施設でチヤホヤされることが好きな人は二度と足を向けないであろう。

11)リゾート会員フリークへの提案
 休暇村の項で記したように、3連休等の連泊の機会に一泊目に利用し、2泊目は慣れたリゾート会員施設を利用したらどうだろうか。関東周辺であれば以下のような組み合わせが考えられる。

大洗、潮来        ⇒ 勝浦
塩原、栃木喜連川温泉 ⇒ 那須、鬼怒川、
草津、磯部、寄居    ⇒ 蓼科、軽井沢
旭、勝浦、鴨川      ⇒ 勝浦
青梅、石和、諏訪    ⇒ 蓼科、山中湖
箱根、焼津        ⇒ 箱根、山中湖
熱海、伊豆高原、修善寺⇒ 伊豆、箱根

 まとめると、かんぽの宿の特徴は、気軽にあちらこちらの温泉を主体とする施設を、会員権リゾートとほば同一の価格帯で安心して宿泊することが6カ月前に確定できる点にある。その意味で会員権リゾートの補完になりうる。

 公共の宿には他にも、ハイツ&いこいの村、KKR 等の施設に優れたものがある。但し、前者はグループホテルというより緩やかな連合であり、個々の施設の個性が強いこと、後者は国家公務員が使わない枠を利用するという点がどうしてもシャクなので、今回は紹介しない。但し、私も、八ヶ岳風か(ハイツ&いこいの村)やKKR熱海等、個別に気に入っている施設があることを付け加えておきたい。

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