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2010年9月

プレジデントガーデン

 先の3連休、混雑する軽井沢の街中を避けて、東京⇒佐久⇒小諸⇒鹿沢高原(泊)⇒池の平湿原⇒高峰高原⇒北軽井沢(泊)⇒伊香保⇒東京と軽井沢の周辺を回ってきた。

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 今回、宿泊したのは、休暇村鹿沢高原と東急ハーヴェストの軽井沢高原である。後者はハーヴェストの施設であると同時に鹿島系列のプレジデントリゾート軽井沢のホテルでもある。ハーヴェストの会員であれば、軽井沢にいく場合、旧軽井沢&同アネックスを利用する場合が一般的であるが、立地としては文句がないが、温泉は内湯のみの運び湯で、露天風呂は壁に囲まれていて私としては何か足らないものを感じてしまう。

 一方、軽井沢高原の風呂はコンパクトであるものの、内風呂、露天共に温泉であり、広大な芝の庭が目を楽しませてくれる。また、休前日でもレストランが2回転せず、夕食が6時、6時30分、7時の中から選択できるのが嬉しい。

 そこで今回、紹介するのが、プレジデントガーデンである。ここは、隠れ家的な存在として昨年に誕生した。日中はカフェやハンモック等を用意して宿泊客に開放している。今回、夕食後に利用したのだが、ウッドデッキに焚き木用の設備、ファイヤーピットが用意されていて、火をくべながら、アルコール(ほぼ400円均一)やソフトドリンクを楽しむことができる。特に人気なのはマシュマロ(4個で100円)で串に刺して火であぶって食べるので子供は大喜びである。

 人は火をみるとその美しさに魅せられ、その豊かな表情に深く癒される。奥志賀高原の別荘にあるモルソーの薪ストーブを時折使用して、その楽しさはそれなり理解しているつもりだが、その薪ストーブに比べ、薪の消費量が10倍以上にもなる、この焚き木は圧巻である。

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 公式HPではあまり紹介されていないので、ハーヴェスト軽井沢高原に行くことがあれば、利用してみては如何だろうか。但し夜間営業は10月までのようであるので、事前に確認しておいた方が良いかもしれない。

http://www.circlekids.com

かんぽの宿

 全国に66か所あるが、かつては簡易保険契約者優先の施設だったが、郵政民営化によって簡易保険とは切り離されて、現在は日本郵政株式会社所有の施設であり、だれでも利用できる施設になった。鳩山邦夫元総務相の反対でオリックスへの売却は頓挫したが、法律上は2012年12月までには民間に売却されることになっている。部屋数は休暇村より更に小さく50部屋前後の施設が多い。

http://www.kanponoyado.japanpost.jp

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 写真は恵那の施設のベランダから撮影したものであって豊かな自然の表情が美しい。恵那随一のロケーションにあって、色々な温泉風呂が楽しめる施設である。

1)ローケーション
 立地は純粋な民間施設に比較するとやはり景観の良い所にある。休暇村に比べると、あちらこちらにあるというのが最大の特徴である。関東周辺だと大洗、潮来、塩原、栃木喜連川温泉、草津、磯部、寄居、旭、勝浦、鴨川、青梅、箱根、石和、諏訪、熱海、伊豆高原、修善寺、焼津と多く、会員制リゾートには考えられない立地が多いので、ちょっとしたお出かけ気分に浸れる。

2)部屋
 建設された時期にもよるが、概ね保養所的である。8畳か10畳程度の和室にトイレ・洗面所付きの部屋が主体である。洋室・和洋室は限定的だが、バス付きの場合もある。最近リニューアルした施設では、洋室を多目にしているようだが、部屋に露天風呂を設けた特別室を設けているケースもかなりあって注目しておきたい。現在9施設に部屋に露天風呂がついた特別室があるが、内7施設はリニューアルして、この4月以降に開設したものである。部屋のタイプは予約時に指定することできる。

3)食事
 夕食は、通常時は和食のコース料理のことが多い。レストランは2回転を前提にしないので、真っ当な時間に食事をとることができる。料理は地元の食材を多用して、味はまあま満足できるレベルだと思う。また、一品料理は種類が多く、地元の食堂価格で提供されるので、味が気に入れば満足度は高い。

4)大浴場
 一般的に温泉であることが多く、最近のリニューアルにより、露天風呂を併設していることも多くなった。昼間は外来入浴を実施している場合も多く、風呂の大きさ、脱衣所、ガランの数は宿泊キャパに比べて大きめなようである。それからロビー、レストランを含めた館内全体で、浴衣、スリッパ着用可能である。

5)サービス
 チェックイン3時、チェックアウト10時。原則、バゲッジサービスはなく、荷物は自分で運ぶ。

6)料金
 1泊2食プランが一般的で、9,000円-11,000円程度が標準的な設定である。保養所プロバイダーや旅館再生業の施設に比べちょっと割高である。客層は休暇村に比べ年齢層は若干高いので落ち着いた雰囲気があり、リピーターも多いようである。高齢者向けに夕食の量を抑えた宿泊プランをこの6月から販売している。

 かんぽの宿の従業員はこの施設が民間に売却された場合、雇用継続にそれなりの影響があると感じており、公共の宿のカテゴリーながら、商売っ気があるように思う。よって清潔な部屋、大浴場、食事の質にはかなり気を使っているようである。ここもリゾートクラブの会員使用料金と重なる料金帯である。

8)予約
 予約は6カ月前の月の初日に利用施設に電話して行う。ネットでは3カ月前から可能であるが、これも基本的には空室対策である。

9)かんぽの宿メンバーカード会員
 15歳以上であればかんぽの宿メンバーカード会員の資格がある。入会金、年会費無料で1泊2食で300ポイント、1泊朝食付きで150ポイントが付き、1000ポイントに達すると1000円の利用券がもらえる。半期毎に(昨年までは4半期毎?)に約64ページの会報誌「夢閑歩」が配布され、旅心をくすぐられる。それから会員特典として通常の10時チェックアウトが無料で12時までとなるサービスが提供されているのが嬉しい。かんぽの宿を利用するのであれば、無料なので加入しない手はないと思う。

10)総合評価
 部屋の広さは会員制リゾートクラブに比べて明らかに狭いが、圧倒的に気楽な雰囲気である。セルフサービスが苦でなくて、自然が好きな人には向く施設でリピーターになると思われる。一方、豪華な施設でチヤホヤされることが好きな人は二度と足を向けないであろう。

11)リゾート会員フリークへの提案
 休暇村の項で記したように、3連休等の連泊の機会に一泊目に利用し、2泊目は慣れたリゾート会員施設を利用したらどうだろうか。関東周辺であれば以下のような組み合わせが考えられる。

大洗、潮来        ⇒ 勝浦
塩原、栃木喜連川温泉 ⇒ 那須、鬼怒川、
草津、磯部、寄居    ⇒ 蓼科、軽井沢
旭、勝浦、鴨川      ⇒ 勝浦
青梅、石和、諏訪    ⇒ 蓼科、山中湖
箱根、焼津        ⇒ 箱根、山中湖
熱海、伊豆高原、修善寺⇒ 伊豆、箱根

 まとめると、かんぽの宿の特徴は、気軽にあちらこちらの温泉を主体とする施設を、会員権リゾートとほば同一の価格帯で安心して宿泊することが6カ月前に確定できる点にある。その意味で会員権リゾートの補完になりうる。

 公共の宿には他にも、ハイツ&いこいの村、KKR 等の施設に優れたものがある。但し、前者はグループホテルというより緩やかな連合であり、個々の施設の個性が強いこと、後者は国家公務員が使わない枠を利用するという点がどうしてもシャクなので、今回は紹介しない。但し、私も、八ヶ岳風か(ハイツ&いこいの村)やKKR熱海等、個別に気に入っている施設があることを付け加えておきたい。

休暇村について

 全国36か所にあり、国立・国定公園の中に建設された宿泊施設である。環境省関連の財団法人休暇村協会が運営している。部屋数は70程度の所が多い。

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1)ローケーション
 国立・国定公園内に広大な敷地を有しており、民間には決して真似のできない立地である。敷地内に観光スポットがある場合(この場合、外来者も当然に利用できる)も多い。一方、箱根、軽井沢、有馬というリゾートクラブが集結する観光地にはなくて、日光でなくて湯ノ湖、山中湖ではなくて身延線沿いの田貫湖という具合である。

2)部屋
 作られた時期にもよるが、概ね保養所的である。8畳か10畳程度の和室にトイレ・洗面所付いた部屋が主体、洋室・和洋室は限定的だが、バス付きの場合もある。建てられた時期が遅かったり、リニューアルした施設では、洋室を多目にしているようだ。一般的には、部屋のタイプは予約時に指定することできる。

3)食事
 素泊りも可能のようだが、近くには飲食施設がないロケーションなので、ほとんどの人が施設で食事をとるようである。夕食は、通常時は和食の会席コースだが、繁忙期はバイキングのみの場合が多い。レストランは2回転を前提にしないので、繁忙期にはバイキングしか準備できないのである。逆にバイキングに特化しているので、厨房なりオープンキッチンで調理された真っ当なものがタイミング良く置き換わるので規模のメリットがでている。バイキング、コースとも料理は地元の食材を多用して、味はなかなか満足できるレベルだと思う。

 会員制リゾートは広範な顧客の要求を満たすため、和洋中、しかもそれぞれ様々のコースを用意しているところもあるが、そのために莫大なリソースを必要とする点を考えると休暇村のシンプルな食事のコスト競争力は高いと思う。ただ、スタッフの質と数に限界があるためか、コースの場合、料理の出すタイミングやサービスの質は改善すべき点もある。

 また、一品料理はいわゆるレストラン価格ではなく、地元の食堂価格で、満足度が高い。ただ、生ビールがハートランドであったりして、割高であるのが難点である。朝食はバイキングが主体となっている。

4)大浴場
 一般的に温泉であることが多く、露天風呂を併設しているケースが多い。昼間は外来入浴を実施している場合も多く、風呂の大きさ、脱衣所、ガランの数は宿泊キャパに比べて大きめなようである。それからロビー、レストランを含めた館内全体で、浴衣、スリッパ着用可能である。

5)サービス
 チェックイン3時、チェックアウト10時。原則として、バゲッジサービスはなく、荷物は自分で運ぶ。例外的だと思うが、日光湯元ではバゲッジサービスがあった。スタッフは気さくで素朴なホスピタリティはあるが、宿泊者をクスグるようなサービスは期待できない。

6)イベント
 夜のアトラクションや朝の散歩会等、毎日イベントを開催している。参加料は無料か実費程度で楽しめる。

7)料金
 1泊2食プランが一般的で、11,000円~13,000円程度が標準である。多分公共の宿の中では高い方の極にあり、低価格志向の保養所プロバイダーや旅館再生業の施設に比べ明らかに割高である。よって、客層は非常にノーマルで、穏やかな家族連れやリピーターも多い。スノビッシュな人は公共の宿には目もくれないし、安さだけを追求する人も来ないため、顧客層は非常に常識的で法人会員を受け入れている会員制リゾートよりむしろよいかもしれない。

 施設側は客がそれなりの値段を払うことに付加価値を求めていることを理解しているので、清潔な部屋、大浴場、食事の質にはかなり気を使っているようである。リゾートクラブの会員使用料金と重なる料金帯であり、初期投資分の回収が必要ないという点でも類似している。

8)予約
 予約は6カ月前から利用施設に電話して行う。ネットでは3カ月前から可能であるが、繁忙日は既に一杯だったり、利用できる部屋が限定されていたりして、施設側からの空室対策の意味合いが強いようである。本能的に未来をデザインすることを志向する会員権フリークにとって、6か月前に確定できることは最大の魅力であって、一般ユーザーよりうまく利用できる可能性を秘めていると思っている。

9)Qカード会員
 50歳以上であればQカード会員入会の資格がある。入会金、年会費無料で宿での支払いの5%のポイントがつき、次回以降利用可能となる。4半期毎に約60ページの会報誌{倶楽部Q」が配布され、旅心をくすぐられる。休暇村が肌に合うと感じたら、50歳以上であれば入会しない手はない。

10)キッズクラブ
 小学生以下であれば、入会可能である。2年間に3泊すれば、1泊2食の無料宿泊券がもらえるシステム。それ以外に施設によってはプレゼントや特典もある。

11) 利用補助
 公共の宿なので、会社員ならば、会社の福利厚生制度、健康保険組合から利用補助がある場合がある。また、ねりまファミリーパックのような居住地の共済制度に加入しているならば、その補助を受け取ることが可能である。私の場合、一番条件の良いねりまファミリーパックを使い、家族3人なので、特別期間(2泊まで)は8,000円、一般期間(3泊まで)は6,000円の割引を活用している。

12)総合評価
 部屋の広さは会員制リゾートクラブに比べて明らかに狭いが、自然に包まれている感覚や気楽さは他では圧倒的にまさる。気楽さやセルフサービスが苦でなくて、自然が大好きな人には向く施設でリピーターになるに違いない。一方、豪華な施設でチヤホヤされることが好きな人は二度と足を向けないであろう。

13)リゾート会員フリークへの提案
 前回記したように、連休等の転泊の機会に一泊目に利用し、2泊目は慣れたリゾート会員施設を利用したらどうだろうか。1泊目はいつもと違った豊富な自然と気楽さに新鮮さを感じ、2泊目は慣れた施設でまったり過ごすことができる。関東周辺であれば以下のような組み合わせが考えられる。
那須    ⇒ 那須
日光湯元 ⇒ 鬼怒川、那須
鹿沢高原 ⇒ 蓼科、軽井沢
妙高     ⇒ 蓼科、軽井沢、安曇野
乗鞍高原 ⇒ 蓼科、軽井沢、安曇野
館山     ⇒ 勝浦
南伊豆   ⇒ 伊豆、箱根
富士     ⇒ 山中湖、箱根

 まとめると、休暇村の特徴は、豊富な自然と良い客層の中で、会員権リゾートとほば同一の価格帯で安心して宿泊することができて、しかもそれが6カ月前に確定できる点にある。その意味で会員権リゾートの補完になりうる施設として紹介した次第である。次回はかんぽの宿について触れたい。

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