« ハーヴェスト斑尾のレストランと雪遊び | トップページ | 石垣いちごとハーヴェストクラブ静波海岸 »

セラヴィリゾート泉郷の更生計画

 先日、セラヴィリゾート泉郷から管財人団による「更生計画案」が送付されてきた。これに基づき、会員権保有者など債権者は5月28日までに裁判所に賛否の投票をすることになる。

_2

 (自宅から歩いて1分の石神井川沿いの桜並木です。泉郷の再生を祈って掲載しました。)

 昨年11月にスポンサーに決定したダイヤモンドソサエティは本年1月に撤退を表明し、スポンサー契約は「合意解約」されたという。違約金等の情報は更生計画案に記載されておらず、泉郷が無償で解約に応じたとすれば、ダイヤモンド以外のスポンサーによる救済手段が喪失または延期されることへの代償を放棄したことになる。常識的に考えれば、泉郷側に何らかの瑕疵があったのであろうか、あまりつついても仕方がないが、20日に東京で開催される説明会に参加できたら、聞きたい内容である。

 更生計画案では新スポンサーによる救済がベストとしながらも、リーマンショック以降の急速な経済環境の変化により、スポンサーによる救済は困難になったとして、自主再建をベースにしている。但し、新らたなスポンサーが出現した場合にも対応できるように構築されている。

 預託金返還請求権については、99%カットされ、1%とするいう厳しいものであった。また、会員権利用権については、企業向福利厚生用プログラム(保養所システム預託団体及び保養所システムオアシスチケット会員)とアルティア会員は現行を継続するものの、それ以外の一般会員については、約30にのぼる複雑な会員権を均一化してオアシスクラブに統一するという。このオアシスクラブには①通常会員②タイムシュア会員③わんわんパラダイス会員④特別法人会員 をおかれる。

 前回、泉郷がセラヴィに救済されてから、創設されたルーム会員は②タイムシュア会員、わんわんパラダイス会員は③わんわんパラダイス会員に移行する。泉郷ベストクラブ法人会員は④特別法人会員、その他の会員は①通常会員に移行する。

 通常会員は従来の泉郷ベストクラブと泉郷ファイブエルクラブを組み合わせたような権利である。まず、シーズンをAシーズン(正月、GW、夏休み等のトップシーズン)、Bシーズン(Aシーズンでない、連休等、混雑が予想される期間)、Cシーズン(A、Bシーズン以外の休前日)、Dシーズン(A、Bシーズン以外の平日)に分割する。C、Dシーズンは6月前より予約可能で、会員証により、人数、宿泊数の制限なく利用できる。Bシーズンは、同じく6ヶ月前から予約できて、別途発行される、年間15枚の会員クーポン(1枚で5人まで1泊利用可、会員以外のクーポン保持者の利用可能)でクーポンの範囲で利用することができる。Aシーズンは概ね3月前の抽選によって、前述の会員クーポンを1泊につき1枚の範囲で利用可能という。

 これにより、泉郷ベストクラブでは不可能であった、会員同伴以外での利用とAシーズン以外での複数部屋の利用ができるようになる。また、泉郷ファイブエルクラブでは、チケット制であるが故に閑散期でも長期間利用することが困難であったが、C、Dシーズンの利用が会員証の提示によって無制限になったことで解消される。年会費、利用料金は現行水準レベルを維持する予定という。ただ、旧泉郷会員の特典であった、レストランの10%オフは残念ながら廃止される。

 ざっとみて、会員の更なる利用を促進する一方、混雑時には一定の制限を設けて公平にする工夫があって、システムとしては評価できるものである。ただ、債権者への返済原資が営業収益金をベースにするということなので、当面、施設のリニューアルは期待薄ということになりそうである。泉郷の施設の多くは自然という優れたロケーションという最大のセールスポイントがあるのであるから、新しい経営者には経費カットというリストラばかりではなく、機をみて必要な設備投資をしていって欲しいと願っている。このために、現時点での債務を軽くするために、預託金に係る債権の99%カットが使用されるのあれば止むを得ないと考えている。

 また、予約は現行の3ヶ月前から6ヶ月前になるので、より計画的に取得する必要が出てくることになるが、現会員の予約状況から推察する限り、東急ハーヴェストの人気施設のように2ヶ月前の予約開始日で休前日の予約が一杯になることはなさそうである。

_1_2

« ハーヴェスト斑尾のレストランと雪遊び | トップページ | 石垣いちごとハーヴェストクラブ静波海岸 »

セラヴィリゾート泉郷」カテゴリの記事

リゾートクラブ」カテゴリの記事

コメント

chessmenさん、こんばんは。
詳細情報が分かりました。会員権好きとして、また蓼科、清里、安曇野などがお気に入りの者として、更にはスポンサーとみなされていたダイヤモンドの会員として、泉郷の成り行きはとても気になっていましたが、詳しい解説付きにて知ることができ、大変参考になりました。私のような方々もいると思い、勝手ながら、resortboyさんの
レスにも本ブログを紹介させて頂きましたこと、
ご容赦ください。なお、私も蔭ながら、泉郷の
再生が成功することを祈っています。

ずきさんすさん、こんばんは。

管財人は自主再建を進めながら、機をみて提携先を探そうとしていますので、この先、どうなるのか見当がつきませせん。

ただ、泉郷の会員としては、今回の一件は救済されて他クラブの会員になるより、債務が減じられて健康体になった泉郷が他クラブと提携する方が泉郷らしさが保持できるという面で評価できるとも考えています。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: セラヴィリゾート泉郷の更生計画:

« ハーヴェスト斑尾のレストランと雪遊び | トップページ | 石垣いちごとハーヴェストクラブ静波海岸 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ