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リゾート会員権の考察 その2

Hvc

 なぜ、年間5日の休前日利用の期待値に対して実際にはもっと多く利用できるのであろうか。

 その回答は、多くの会員は実際にはそれほどリゾートクラブを利用していないということにあると思っている。

 第一に、全く利用せずに年会費のみ払い続けている(リゾートクラブによっては年会費を払わない代わりに利用権を停止するケースもあるようだ。)層の存在だ。一般的には10%程度は存在する思われる。既に新規会員の募集が終了していて歴史の長いクラブの場合はもっと多いはずである。こうした層には、高齢になって事実上使用できない状態になっている場合や退会・売却の手続きが面倒や困難でそのまましている場合、更にはその方法さえ理解していない場合も含まれる。

 第二に、年に0~2回程度の利用で、年会費を払いつづける層が20%はいると思われる。これには二つのタイプがあって、年会費が極端に安い場合か、年会費が高くても受けるサービス等に特別な付加価値を見いだしている場合である。前者の例としては、歴史の長いサンメンバーズの場合をみてみよう。最初に募集したホリディ会員だとRCIを付けていなければ年10.500円~26,500円であり、年1、2枚配布される無料利用券のみを利用するだけで、フロー(初期投資を考えずに、年間の金銭の動きのみで考える)でみれば、十分に元がとれるため、実際には使用しなくても会員であり続ける人々が多いものと想定している。

 また、後者の例として、高級リゾートクラブ、エクシブのスーパースィート等、高額な会員権の保有者を考えてみよう。こうした会員権の典型的なターゲットは会社経営者、医師や弁護士である。彼らは本当に忙しくて、実際には利用したくてもできない。だから、運良く利用できる年1、2回のチャンスであっても、丁重なお出迎えを受けて、豪華なスィートルームに通され、そこにウェルカムフルーツが用意されていれば満足する人々である。更にビュ-バスのジャグジーで寛いた後は、旦那はプールでひと泳ぎ、奥様は極上のエステで磨きをかける。夕食は個室を用意してもらい、シェフから直接料理の説明を受け、極上のシャンパンで、ゆっくり楽しむ。朝は環境抜群なテラスでとり、支配人に見送られて帰る。それでも都心のホテルでの同様のサービスを受ければ20万円はするだろうから、十分ペイすると考えている。実は、ペイするか否かさえも考える必要がなくて、自分の都合さえつけば、いつでもこうしたサービスが受けられるということ事実(本当はそうしたグレードの部屋の使用率が低いことによって実現しているだけなのに、エクシブが素晴らしいシステムを採用しているからだと自分を納得させて)に満足しているのかもしれない。

 第三に圧倒的に多数(50~60%?)を占めるのは、夏休みに2泊、年間でも4、5泊で満足している人々である。一般的にこうした会員権を求める人は金銭的に余裕がある人で、フローでみれば、こうした施設を利用するとマーケットに比べ、休前日であれば、最低でも一人一泊5,000円程度は安価に宿泊できるのである。孫を含めた3家族での利用も年2回あるとすれば、年間5,000円x(2名/泊x3回+6名/泊x2回)=90,000円のメリットとなる。更に平日に奥様が仲間で宿泊できることやメンバーというステータスということを考えれば、年会費程度の負担は十分にペイすると考えているものと想定している。

 そして最後の10~20%がパワーユーザーといわれる層である。この層は第一、第二の層に分類した利用率の低い会員のお陰で最大限の利用が可能になっているのである。では、こうしたパワーユーザーはリゾートクラブにとって排除すべき存在なのであろうか。(明日に続く。)

 本稿の内容は実地の調査に基づかない、憶測による独断であり、先達の皆様からのご批判によって、真の姿に迫ってみたいと考えています。皆様からのご批判、ご意見を受け賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

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コメント

「名は体を表す」と言うとおりですが、chaessmenさんの、リゾート会員権の分析は
慎重に駒を進めるチェスをする人の如く、明晰な
展開で、一々納得させられます。リゾート好きが
昂じて、リゾート会員権にハマってしまって、
約20年。欲張りで物も捨てられない性格も影響して、数えてみると2桁に乗る各種会員権を
収集してしまいました。なるほど考えてみると
「年会費を支払うのみ」とか「わずかな利用で年会費を払い続ける」とか、せいぜい「繁忙期の利用で元をとった気分になる」といった会員権ばかりを所有し続けていることになり、我ながら呆れるとともにリストラしてスリム化を図らなければ
ならない状況であることを認識させられました。
基本的に、今や会員権はパワーユーザーでなければ所有する意味のない時代になってきたように
思います。この記事のchessmenさんの分析の
内容に賛同です。

ずきさんすさん こんばんは。

残念ながら、私のチェスのプレイスタイルは慎重に駒を進めることができずに、無理な攻撃を仕掛けて自滅するというパターンでした。最近では、チェス協会発行の機関誌を読む位だったのですが、近々、息子に仕込もうと画策しています。

本稿の主旨は利用の少ない人の存在によって、パワーユーザーの利用が確保されているということであって、利用の少ない会員権をリストラするような人が増加してくることは恐怖だと思っています。ずきさんすさん、会員権をもっともっと集めておいてくださいね。(笑)

それにしても、二桁の会員権はすごいですね。でもそれぞれの会員権の良さがあってなかなか整理しにくい状況だと推察致します。たぶん、会員権を保有する人の多くは同様で、だからこそ、パワーユーザーが利用できるんだと考えています。

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